集合住宅の敷地内に建つコンクリートブロック造の建屋をコーヒースタンドに改修するプロジェクト。
集合住宅とともに1970年代に建てられ、インフラの改善により役目を終えた、水道のポンプ室と受水槽置場は、集合住宅の住民の生活に寄与してきたが、道路に面し近隣住民にとってまちの背景でもあり続けた。これを解体するくらいであれば、その費用で最小限の改修を行い、コーヒースタンドとして再生することで、集合住宅のみならず近隣にも開き、高度経済成長期以降、ベッドタウンとして栄えた街を、成熟したウォーカブルなまちへ発展させる小さな仕掛けとなることを望んでいる。
すでに集合住宅の1階は店舗へコンバージョンし、ベランダの手すりを外して拡幅することでまちの縁側のような空間としており、さらに敷地全体を漸次的に地域のための店舗+広場としてリノベーションしていく構想がある。このコーヒースタンドはそのエントランス機能を兼ね、道路側の外構を計画した。コンクリートブロックの建屋は建築基準法施行令に基づき、既存開口と併せ最大限の開口を設けて全方向に開く。受水槽の既存基礎はベンチとして利用し、ポンプ室と受水槽置場であった履歴も継承している。
ーmikanは神奈川県川崎市で1970年代に建てられた集合住宅とその一帯のまちづくりプロジェクト。
「みかん」などの果樹園や菜園を通してまちに緑を、「未完」のプロジェクトとしてまちに変化と刺激を与え続ける。





