奈良を拠点とする一級建築士事務所

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半農家 / half farmhouse

2025

「農家」という言葉は面白い。農業に従事する「人」たちを指す一方で、その人たちが生活をする「建物」のことも指す。人のふるまいと建物の関係が密接で未分化である稀有なビルディングタイプという印象を受ける。
今回、奈良県の明日香村に計画したのは、現代的な生活の中に農的な営みを取り入れた、いわゆる「半農生活」を実現するための住宅であり、農家の住宅が農家だったから、半農生活を送る半農家のための住宅は「半農家」になる、と考えその形式を模索した。

塀の内外を行き来する農と家

周辺の集落に残る農家をリサーチすると、敷地は塀(一部は建物の外壁)が張り巡らされ、塀の中は人工的な住宅と庭、その外に田畑が広がっていた。そこで配置計画は、まず塀をつくってその内側を住宅と定義し、その住宅を塀からとび出させることで、現代的生活と農的営みの境界を曖昧にかつシームレスにつなげた。
キッチンからは軒下作業場、菜園は視覚的だけではなく、アクティビティとしてfarm to forkでつながり、塀に面したバスルームへは菜園での作業後に直接行き来でき、塀からとび出したサンルームやガレージは農作業場となる。

塀の内側は住宅

キッチンから軒下作業場、菜園がつながるfarm to folkな内外の関係

浴室と脱衣室は農作業後に直接出入りできる配置

塀からとび出したサンルームは現代の土間となり農作業空間にもなる

塀からとび出したガレージは農作業やバーベキューの空間としても使える

農家を参照した躯体 周囲になじむ外観と今日的な室内

躯体は民家スケールの105角柱と農家スケールの150角柱が共存し、生活の中に農家スケールが現れる違和感は、同時に壁量を減らし、現代生活にふさわしい開放感を生んでいる。
下屋は農作業のための広い軒下空間を生むと同時に、フライングバットレスとして、2階をほぼ壁の無いフレキシブルな生活空間としている。
貫構法は農家的な印象を与えると同時に、全面を中空ポリカーボネート板として、明日香村の景観条例により天窓が設けられない条件下で、サンルームに十分な明るさを与える。中空ポリカーボネート板の日射熱取得率を低減する外付け庇は農作業台にもなっている。
1階は欄間下で耐力壁を止め、外観を欄間がしっくい、下部は板貼りという周辺の伝統的農家と近似させながら、内部ではプライバシーが確保された採光窓となっている。

中央は105角の民家スケール、外壁沿いは150角の農家スケール

下屋の躯体がフライングバットレスとして2階の柱を支持し、2階の壁量を大きく減らしている

貫構造が水平耐力と採光を両立 中空ポリカーボネート板の張り分けで周辺農家と外観をなじませている 水平庇の下段は農作業台

耐力壁を欄間下でとめ、欄間は中空ポリカーボネート板で採光 外装も切り替わり周辺農家となじませている

🄫akari kuramoto

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